Lightweight Language Lovers
MoinMoin ~やはり銀の弾はなかった~
ブログLightweight Language Loversを書いているうちにどんどんPython熱が高じてきたのと、シンタックスハイライトをHTMLタグでマークアップするのが辛くなってきたのとで、PythonベースのwikiであるMoinMoinをインストールしてみました。
このMoinMoin、私が普段使っているPukiWikiと比較すると、ドキュメントが英語ということもあって少々とっつきにくく、使いこなすには時間がかかりそうです。良いソフトウエアの条件は、簡単にインストールできてマニュアルを見なくても直感的に使えることだそうですが、この点ではちょっと難がありそうです。ただ、その分可能性の大きさも感じています。
- 「Pythonだから」ということで導入してみたのですが、やはりこの世界に「最終兵器」は無いですね。なんども繰り返されて聞かされてきた言葉ですが・・・
MoinMoinの良いところ
Pukiwikiの良いところ
バージョン管理、アクセスコントロール機能が充実
内容が表示されるカレンダー、BugTrackなど、グループウェア的に使えるプラグインが豊富
GUIモードによる編集
整備された日本語ドキュメント
コード表示機能(ハイライトまでしてくれる!)
何もしない状態で更新履歴が左側のエリアに表示される。このエリアのカスタマイズも容易
両方の良い(と私が思っている)点
コンテンツがテキスト形式で保存される。(心理的に安心)
細かい点ですが・・・
MoinMoinその後
その後、MoinMoinをしばらく使ってみての感想です。
Wikiはブログに比べると、蓄積された情報を整理・分類された形で公開するのが得意であり、それによって新たな価値を生み出せるツールだと感じています。Wikipedia等その典型です。MoinMoin、Pukiwiki、どちらもユーザー数の多い優れたソフトですが、MoinMoinはどちらかというとCMS指向、Pukiwikiはグループウェア指向だと感じました。
MoinMoinは、Wikiテキストの中にコメントの形で、#acl〜の形でユーザー毎に権限を指定してアクセス制御を書くことができ、とても手軽にコンテンツの公開/非公開の管理ができます。
一方のPukiwikiはここまで柔軟なアクセス制御は(少なくとも私の知る範囲では簡単には)出来ないのですが、例えば、その日の内容が横に表示されるcalendar、ToDoの管理にも使えるBugtrack等、非常にプラグインが充実しています。Pukiwikiはもう数年もグループウェアとして使用していますが、実際便利なものです。
どちらかと言うと、MoinMoinはある程度以上の人数で一つのサイトを管理するような用途で、Pukiwikiは個人が手軽に情報を発信する、あるいは顔が分る範囲の人数でグループウェアとして使用すると、その真価を発揮するのでは無いかと思います。
- しかし、どちらも非常に優れたオープンソースのソフトウェアです。このようなソフトウェアを開発してくださった開発者の皆様には本当に感謝です。皆さんもどちらかと言わず両方とも、ぜひ試して見てください。