@システム部
システム屋さんの備忘録
LLの落し穴
これも経験からの老婆心です。
確かに Lightweight Language Lovers の主旨のとおり、
Python などのLLを使うと無味乾燥な単純作業を知的活動に変えてくれます。
しかし、ちょっと落し穴もあります。
それは、LLを使った作業にはパズルを解くような面白さがあり、
如何にスマートに記述するか、汎用化するか、といったことにかまけてしまうことです。
これは言語を身につける上では非常に大切なことです。
しかし、実際の現場では期限というものがあります。
例えば、システムからデータを出力し、それを加工して納品する場合を考えてみます。
おそらくLLを使うと加工そのものは短時間に処理できてしまいます。
しかし、余った時間はどうしてもプログラムの改善の方に気が行ってしまいがちです。
これが、LLを使わず地道に作業した場合、時間はかかりますが、
何といっても実際のデータを眺めるという効果は大で、作業している内に
- 「データの出力条件は正しかっただろうか」とか
- 「なんか傾向がおかしいな」とか
いろいろ気づいてくるものです。
本来の業務から考えるとどちらが大切かは明らかですね。 でもLLに熟達することも大切です。
- LLでとりあえずの仕事が片付けられたら実際のデータを十分にチェック。
- すべて終わってから時間が余っている時にでプログラムを洗練させてみる
というのが良いように思います。